横断歩道でのおじぎ

横断歩道を渡る小学一年生に、止まってくれたドライバーに対しておじきをするように警察官が教えている。

 

この報道に対して、止まるのはドライバーの義務であり、こんなことを警察官が教えるべきではない、という意見があった。

 

私の家の近くにも小学校があり、おじぎをする可愛らしい小学生がおり、ほとんどの子どもがおじぎをするので、最近の教育なのだろうと思う。

 

止まるのはドライバーの義務であり、この義務を無視して、止まらずに通り過ぎる車が多い現状には問題があると思う。

 

一方で、感覚的な話ではあるけれど、以前よりも止まるドライバーが増えているとも感じる。以前は、歩行者のために止まる時には、後ろの車が不満に感じるのではないかとヒヤヒヤしていたものだが、最近は、止まるのが義務であると認識され始めて、私よりも前を走っている車が止まることも頻繁にある。

 

そのような認識の変化に、このおじぎがもしかしたら影響しているのではないかとも思うのだ。

 

私自身、小学生のおじぎに対して、過剰だな、と感じる。

 

しかし、逆に、過剰な対応をされると少し居心地が悪く、次に同じ状況が乗じた時に、止まらなければならない、という義務感が生じるような気がする。

 

そういうわけで、多くの小学生がおじぎをすることで、結果的に、全国の小学生が巻き込まれる交通事故が減るのかもしれない。

知らんけど。もしも、最近、通学中の交通事故が減っているのであれば、まぁ、因果関係の証明は、おじぎが一般化された地域とそうでない大家で、どの程度減少したのか、比較するとか、とてもたいへんなのだろうけど。

もしも事故が減ってるなら素晴らしいことだと思う。

 

事故を減らすために、義務者であるドライバーに義務を守らせることは大切だと思うけれど、守るべき子どもたちが守られれば、それはそれで良いことだと思う。

 

ちなみに、この話をしていて思い出すのは、りゅうちぇるの話。家事をしているのに感謝されない相談者の夫に対して、居心地が悪くなるぐらい妻のやってくれたことに対して感謝を示したらいい、という発言。

なんか炎上してたけど、良いことだと思う。

相談者は、夫であって妻ではない。つまり、妻の行動は変え難いけれど、夫は相談者なので、夫の方は行動を変えやすい。夫が行動を変えることで、全体の状況が好転すれば、良いと思う。妻もきちんと感謝した方がいいんだろうけど、感謝しなくて良いというわけではなくて、感謝を口にするようになるように相談者の行動を変えてみるというのは、良いことだよね。