貧困と虐待

子どもと虐待という本を読んでいる。

 

貧困と虐待には関連性があるそうな。

 

これは、そうだろうな、と別に新しい話ではない。けれど、そんな常識的な予測に反して、そのような報道はほとんど聞かない。

 

虐待の原因を正しくとらえるべき必要性が高いが、一方で、貧困が虐待の原因になっているとの報道が増えれば、それは、貧困家庭に対する差別を生みうる。つまり、虐待をしていなくても、貧困家庭であるというだけで虐待をしているのではないかという目で見られてしまうということ。

 

原因が大きく報道されれば、貧困やシングルマザーやシングルファザーに対して経済的援助をする必要があると認識されて何らかの手当がなされる可能性が高まる一方で、差別も広がるのだろう。

 

どうすれば良いのか?

私が思うのは、原因をきちんと伝えつつ、これを伝えることで差別が広がる可能性が高いということも併せて伝えること、が大切だと思う。

 

最近の日本における情報の伝わり方には信頼がおける。反ワクチンを唱える者は一定数いるけれど、十分に反論がなされて、反ワクチン派は決して多くはならない。ほとんどの人がワクチン接種している。

ノイジーマイノリティはいるけれど、十分に科学的な反論がされて、それほど長くない時間の間に十分に非科学的な発言は十分に抑制されている。

そんな気がする。